年々冬が短くなっているように感じ、日差しが気になるのは、もう夏だけではなくなってきましたよね。
1年中気が抜けないと思いつつ、いつの間にか日焼けをしているなんてことも。日焼け止め、正しく使えていますか?
日焼け止めを正しく使用しなければ、将来シミやしわ、たるみに悩まされてしまいます。
今回の記事では、正しい日焼け止めの塗り方について解説します。10年後に健康な若々しい肌でいるために、今日から気を付けていきましょう。
日焼け止めの正しい塗り方とタイミング
スキンケア後の日焼け止めの塗るタイミング
日焼け止めを塗るタイミングは、基礎化粧品で肌を整えた後、5〜10分ほど待ってからがベストです。
スキンケア後すぐに日焼け止めを塗ってしまうと、基礎化粧品と日焼け止めが混ざってしまいます。
化粧品と日焼け止めが混ざると、塗りムラの原因になり、日焼け止めの効果は十分に発揮されません。
また、この待ち時間で、基礎化粧品の保湿成分が肌にしっかり浸透するため、その後の日焼け止めやメイクのノリがよくなります。
スキンケアから少し時間をおいて日焼け止めを塗り、日焼け止めの塗りムラやメイク崩れを防止しましょう。
顔と体への日焼け止めの適切な塗り方
日焼け止めの効果を十分に発揮させるには、塗る部位に合わせ適切な日焼け止めを選択することが大切です。
顔には毛穴が多くあり、体よりも肌が敏感です。したがって、顔用の日焼け止めには毛穴を詰まらせない効果や、保湿効果があります。
一方、体は日焼け止めを塗る面積が広いため、体用の日焼け止めには、伸びがよいものやべたつきにくい付け心地のものが多くあります。
使用する場所に合った日焼け止めを選びましょう。
日焼け止めの量とムラなく塗る方法
日焼け止めをムラなく塗るためには、日焼け止めの量と塗り方が重要です。
顔に使用するとき
クリームタイプのものはパール1粒分、リキッドタイプのものは1円玉硬貨1個分ほどの量を使用します。額、鼻、頬、あごに少量ずつ乗せ、指の腹やスポンジでぽんぽんと叩くようにして優しく広げます。顔全体に塗り広げた後、もう一度、同量を重ね付けしましょう。
体に使用するとき
腕や脚に、線を引くように容器から直接日焼け止めを出します。その後、手でくるくると塗り広げていきましょう。
以上のポイントに気を付けて、日焼け止めをムラなく塗りましょう。
忘れがちな部分も確実にカバーするポイント
ついつい塗り忘れがちな部分にも、しっかり日焼け止めを塗ることが大切です。
日焼け止めを塗ることが習慣化されていると、毎回同じ場所を塗り忘れてしまうこともあるでしょう。毎回の塗り忘れによって、塗り忘れた部分だけ紫外線によるダメージが蓄積してしまいます。
特に忘れがちな部分は、以下の5つです。
- 頭皮や髪
- 小鼻まわり
- 耳
- うなじ
- 手や足の甲、指の間
上記の塗り忘れがちな場所に気を付け、部分日焼けを防ぎましょう。
メイクの上から日焼け止めを塗り直す方法とおすすめタイプ
メイクの上から塗れる日焼け止めタイプ
現在は、メイクの上からでも簡単に塗れる日焼け止めが多数販売されています。
特におすすめなのは以下の2つです。
パウダータイプの日焼け止め
油分を追加しないため、肌のテカリが抑えられ、また、メイク崩れも防止できます。
スプレータイプの日焼け止め
顔に向けてスプレーするだけなので、簡単に塗ることができます。
直接噴射することを推奨していないものもあるので、必ず使用方法を確認してください。
上記のアイテムをうまく活用すれば、時短にもつながります。
日焼け止め選びのポイントと使い分け
SPF・PA値で選ぶ日焼け止め
日焼け止めの商品パッケージによくかかれているSPF値やPA値は、日焼け止め効果の指標です。
SPF値は、紫外線B波(UVB)から肌を守る効果を示す数値です。UVBは、主に夏場に強く降り注ぎ、日焼けを引き起こす主な原因となります。SPF値が高いほど、紫外線B波から肌を守る効果は高くなります。
PA値は、紫外線A波(UVA)から肌を守る効果を示す数値です。UVAは、年間を通して降り注ぎ、曇りの日や日当たりのいい室内でも肌に影響を与える紫外線です。肌の奥深くまで到達し、シミ、シワ、たるみなどを引き起こします。PA値は「+」の数が多いほど、紫外線A波から肌を守る効果は高くなります。
どちらも数値が高いほど肌への負担が増加します。これらの数値を確認し、肌質や使用するシーンに合わせて適切な日焼け止めを選択することが大切です。
シーン別の日焼け止めの選び方
お出かけシーンに合わせた、SPF値やPA値の選び方を紹介します。
炎天下のアウトドア(スポーツやレジャーなど)の場合
SPF値が30〜50、PAは+++~++++の効果の高い日焼け止めを選びます。プールや海など、水の中に入る場合は、耐水性のある日焼け止めを使用するとよいでしょう。
屋外での軽い活動の場合
SPF値が30程度、PAは++~+++の日焼け止めを選びます。
日常生活の場合
日常生活では、SPF値が15〜30程度、PAは+〜++の日焼け止めで十分です。日焼け止め効果のある日中用の乳液やクリームなどをうまく活用するのもよいでしょう。
シーン | SPF値 | PA |
炎天下のアウトドア | 30〜50 | +++〜++++ |
屋外での軽い活動 | 約30 | ++〜+++ |
日常生活 | 15〜30 | +〜++ |
前述したように、室内や曇りの日でも油断はできません。普段から日焼け止めの使用を習慣化し、お出かけシーンに合わせた日焼け止めを使用しましょう。
UV化粧下地と日焼け止めの使い分け
UV化粧下地と日焼け止めは、どちらも紫外線から肌を守る効果がありますが、それぞれ異なる役割を持ちます。
UV化粧下地は、肌の色ムラを整えたり、メイク崩れを防止するための商品です。
紫外線カット効果の高い下地も販売されていますが、単体では十分な紫外線対策ができません。
一方、日焼け止めは、紫外線から肌を守ることに重点を置いています。
UV化粧下地と日焼け止めを併用すると、メイクをきれいに仕上げつつ、しっかりとした紫外線カット効果が期待できます。
メンズ向け日焼け止めの選び方
使用感や肌質に合わせた日焼け止めを選ぶことが大切です。
メンズ向け日焼け止めは、スティックタイプやスプレータイプなど、手軽に使いやすいものが多くあります。
また、無香料やべたつかないものなどもおすすめです。夏には、清涼感あるタイプを使用するのもよいでしょう。
肌荒れやニキビなど、肌トラブルを抱えている場合は、肌荒れを防ぐ効果や保湿効果がある日焼け止めを選ぶと良いでしょう。
絶対NG!日焼け止めの間違った塗り方と注意点
日焼け止めを効果的に使うための注意点
日焼け止めを効果的に使うために、以下の3点に注意しましょう。
外出前20〜30分前に日焼け止めを塗る
肌に日焼け止めをなじませるための時間を確保しましょう。日焼け止めが肌になじむことで、紫外線防止効果をしっかり発揮させられます。
こまめに塗り直す
汗や皮脂、衣類の擦れにより日焼け止めは落ちてしまいます。効果を持続させるために、2、3時間おきに塗り直すとよいでしょう。
日焼け止めの使用期限に注意する
日焼け止めには使用期限があり、期限を過ぎたものは効果が低下することがあります。使用期限を確認して、適宜買い替えましょう。
適量の日焼け止めを使う重要性
日焼け止めを十分な量使うことで、SPF値やPA値に示される紫外線カット効果を最大限に引き出せます。
使用量が不十分な場合、塗ムラができ、紫外線を防ぐ効果が低下してしまいます。
適切な量を使い、ムラなく均一に塗ることで、肌を紫外線からしっかり守ることができます。
朝だけ、夏だけ、屋外でだけの日焼け止め塗りがNGな理由
朝の1回だけ、日差しが強い時だけに日焼け止めを使用していては、十分に紫外線から肌を守れません。
紫外線は、季節や天気に関係なく、常に存在しています。特にUVAは、先に説明した通り、雲やガラスを透過します。
また、朝だけ塗っても、日中に汗をかいたり、水に濡れたり、タオルで拭いたりすることで、日焼け止めが落ちてしまいます。
日常的に日焼け止めを使い、こまめに塗り直すことは、肌の健康維持には必須です。
まとめ
今回は日焼け止めの正しい塗り方について解説しました。
ポイントは以下の4点です。
- お出かけシーンに合った日焼け止めを選択する
- スキンケアの5分後、お出かけの30分前に日焼け止めを塗る
- 適量をムラなく塗る
- 日中、こまめに塗り直す
10年後の健やかな肌のために上記に注意して、今を存分に楽しみましょう。